2020年 05月 15日
茶色いご飯
旦那は九州の緑豊かな土地の出身。
私も地方都市の出身。
お互いの母親は、その土地で生まれ、その土地で結婚し、その土地で子育てしたまさに昭和のお母さん。
昔の写真を見ても、おめかしのときは着物が多い。
そんなお母さんたちが作るご飯は、おしゃれではない。ハイカラという感じでハンバーグやから揚げ、カレーもあるし、ポテトサラダやマカロニサラダもある。
だけど結構な確率で煮物がでる。
煮物と言っても、具材はいろいろ。
代表的なものは、大根、サトイモ、かぼちゃ、にんじん、椎茸、昆布、などなど。
それを鶏肉、豚肉、ちくわとか色んなものも一緒に煮る。
子供のころ、ご飯は煮物かぁ~ってわかると、めっちゃテンションが下がった。
別にまずいわけではないし、嫌いでもない。
ご飯のおかずとしては、最高なんだけどなんだかうれしくなかった。
子供にとっては、ハンバーグとかカレーとかに煮物は負けていた。
しかし、私が母親になってから、かなりの割合で晩御飯に煮物を選ぶ。
主菜の日もあれば、副菜の日もある。
旦那も私も相変わらず煮物ご飯でテンションはあがらない。
でも決して不満ではない。
おいしくいただく。完食する。
以前、車で聞いていたラジオ番組に谷村新司さんの「純喫茶」とかいう名前の番組があった。
そこで谷村さんが言っていた。
「茶色いご飯って子供のころ嫌いだったけど、今はあのご飯が一番おいしいと思える。茶色いお弁当っておいしいよね。」
てなことを言われてた。
まさにそうだと思う。
茶色いご飯は、見た目も茶色で地味で、食卓では当たり前すぎてテンションはあがらないけど安心する味なのだろう。
まさに普通の王道だと思う。
ということで今夜も一品は煮物です。
娘の一言、「また、煮物~!」
そうです、見事に茶色です。何か?
by handmadepiggy
| 2020-05-15 21:53
| 料理
|
Comments(0)